しゅーかつのはなし

社会人というものになって11日が経って、とりあえず一日一日、日めくりカレンダーをやぶくように毎日を消費している感じがする今日この頃です。って、別に学生の頃と変わらない様な・・・一日のなかですることが変わったくらい。起床時間と就寝時間が変わったのと、車に乗り始めたのが一番大きく感じてるくらい。私の中身は、社会に出たからといってがらりと変化するもんじゃない。残念ながら。ただ、今は学生の頃よりも周りに気を使う、ってことに少ーし比重を置いてます。いわゆる周りから求められているだろう新入社員らしさ、を意識して動いてる感じです。謙虚に!素直に!ほがらかに!

もっと前に書こうと思ってたけどなんだか書く機会を逃しちゃってて、でも今書かなければもう今後書かないままだろうと思うことを今は書けそうな気分なので書いてみる。
就職活動のことです。なんだか長いです。


私が大学4年のときは、日本はまだ好景気で売り手市場、と言われてた時だった。
でも私は試験を受けては落ちて、を繰り返してて夏になってもまだ決まらなくて、夏休みにはすっかり自信喪失で2日にいっぺんくらいは寮の部屋で一人ぼろぼろ泣いたりしていた。一生懸命、履歴書書いてES書いて、遠い所まで行って筆記受けて面接して、でもたった一通のメールや封書で、落とされるときはあまりにもあっさりで。
その夏休みに、同じ大学の寮に住んでた友人が交通事故に巻き込まれてしまった。海に行ってそのまま帰ってこなかった。

その時、人なんていつどうなるかなんてほんとに、本当にわからないものなんだ、と思った。
だったら、いつ死んじゃっても後悔しないように生きてようと思った。

大学は美大ではないものの美術を専攻していて、絵画もデザインも彫刻も工芸も一通り触りましたよ、という具合で、なにか中途半端だった。
それだったらずっとしてみたかったグラフィックデザインの勉強をしよう、夜間の専門学校なら奨学金とバイト代工面すれば自力で行けるよね、そういう具合で進学を決めた。
専門に通うのは親にものすごく反対されたしいろいろあったけれど、自分で通う、っていうことと卒業したら必ず就職する、ってことを条件に実家から通わせてもらった。

専門1年目はすごく楽しかった、勉強してる!って感じ。
2年目に入って就職活動に手を付け出したけど、1年目の秋頃に一気に不景気になりだして就職氷河期ってまた言われだした。その所為にする訳じゃないけどやっぱりまたもや落ちてばかりで。作品作りも苦痛になってきだしたりもして。
2010年、年明けになってもまだ決まらず。わざわざ専門に通ったのもあってそれまでデザイン系ばかり受けてたけれど、流石に職種にこだわってる場合じゃないかも、ってようやく別の職種に目を向けた。そこで地元の企業説明会(別に新卒限定じゃなくて中途とかも含む)に行ったら棚ぼた的に今の会社の人に出会って(なんと他の会社の話聞こうと待ってる間に声をかけられた)(最初はものすごい怪しんだけど調べたらいたってまあ普通の会社でした)、そしたらトントン拍子で話が進んであっという間に内定を頂いてしまった。今までつまづきまくってたのが嘘みたいにするする進んでびっくりした。就活は縁もあるから、って話はおそらくこういう感じなんだと思う。

で、今の会社で事務のお仕事に就く。パソコンの前にべったりです。これはデザイン職でもおなじかぁ。
いずれはたまに会社が出す広告とかも任せてもらえるようなので、この2年間は完全に無駄な訳ではなくてよかった。
最初この会社の面接受けたときは、完全に事務前提で、という話で、私もそれを覚悟していたのだけど、面接時に作品持っていったら思いのほか興味もっていただいて、内定の連絡時に事務だけじゃなくて広告や企画もさせてもらえる部署での採用になりました。

2度目の就職活動で得たものは、やりたいことを仕事にする、だけがゴールじゃないって気付けたことでした(もちろんそれがベストだとは思いますが)。我ながら、夢がないなと思うけど。
私はとにかく就職しなくちゃと思った、さすがにもうモラトリアムくすぶらせてる訳にはいかなかった。
だから何をするか、ではなくてどうするか、のほうが大切なんだって思うようになった。
私なんかにできることなんてまだ何もあっちゃいなくて、それでも何ができるかって必死で考えて動いて自分が納得できる生き方ができればそれでいいんじゃないか、って思えるようになった。
それはあきらめだよ、って言われても、だって自分で自分を認めてやらなかったら何をしてもどうしようもないじゃない!ね!



ってな感じで、社会人編に突入しました。
こうやって文字におこしてみると不思議だなぁ。自分のことなのにフィクション読んでるみたいな気分。ノンフィクションだけど。

そして週末はいきなり社員旅行が待ち構えてます。明日から2週間は、ほぼ休みなし・・・!
にっこり口角上げて、またがんばるのです。

JOY

JOY

死ぬまでドキドキできるか、ワクワクできるかは自分次第だよね。