東京

2011年です。明けましておめでとうございます。もう2月だけど。

あまりに間が空いていたので自分のブログ画面を開くのが少しこわいくらいになっていました、真っ白いキャンバスに最初の一筆を入れるのもこわかった、きれいな練りゴムを割いてのばして伸びたところの細かいぷつぷつの繋がりをずっと見ていたかった。白はきれいだけれど白に重ねる色だってきれいで、それを汚れと一括りにはできないはず。

適度に画面をよごしたところで日記を書きます。

ひと月程前に東京へ遊びに行きました。
上野集合、浅草へ散策。人ごみにのまれて浅草寺、色あせたワンダーランド花やしき、夕闇に青くそびえ立つスカイツリーなんかを。写真をいろいろと撮ってみたかったけれどバッテリーが切れたのと混雑で面倒なのもあって、たまに携帯のシャッターをきるにとどまったけど、鮮やかで妙ちきりんでうらぶれて近代的な建造物の数々は瞼にしっかり焼き付いています。
仏像があれば手を合わせたり、スカイツリーがきれいに見えるスポットで他の人が撮っていれば同じように写真を撮ってしまったり。大多数の動作に流されるようにしてとる行動は、滑稽なのかもしれないけれど時に愛おしく見える。

たくさんの景色を見た後で、今度は専門時代の友人と合流して飲み会。
一番のニュースは、友人が実は先生と付き合っていてもう籍も入れていて春に式を挙げること。
おめでとうと、ちょっと寂しい気持ち。でも結婚式は楽しみ。
あとはそれぞれの近況報告なんかしながら大体は仕事の愚痴を聞いていた。卒業してすぐには働けなかった子も、ちゃんと目指す方向の就職口みつけてたし、逆に仕事が忙しすぎて今の仕事が好きなのか迷ってたりする子もいる。結局仕事がみつからなくて、地元で以前やっていた仕事をまた始める子もいる。
一番先に就職が決まった子が仕事のストレスで20キロも痩せていた。普段落ち着いてしっかりしていたのに、その日はやたら飲んで騒いでいた。次の日、別の友人から、昨日が会社を辞めた翌日だったことを聞いた。きれいになったね、なんて軽々しく言うべきじゃなかったってほんとにすごく後悔した。その子に「これから何がしたいの?」って飲みの席で聞かれて、取りあえず満足いく仕事ができるようになるまで今の職場でがんばる、としか言えなかった。転職の話になったとき、「しなくちゃならない時がきたら動くようになるもんだよ」と言っていたのを思い出す。専門に入る前にも、いくつか仕事の経験があった子だからその時のことを言っているのかと思ってたよ。
20代も半ばなのにまだまだ私は幼い。自分のことで手一杯で。周りの人のこと、ちゃんと見て思いやれるようになりたい。やさしい人になりたい。