今日見た白

学校に行く途中と帰る途中の電車の中で会った人。

一人は二十歳前後のミニスカートの女の子。片足はあぐらをかくみたいに座席の上にのせて、もう片足を通路に投げ出すようにして、化粧をしたりメールをしたりしていた。かたちよくすらりとした白い脚だけが、なんだか可哀想にみえた。脚を揃えて大人しく座ってればもっときれいに見えるのに、なんでわざわざ価値を下げるようなことをするんだろうと思った。
もう一人は、二十代の、黒縁メガネで無精ひげ、ジャケットを着たオサレ系男子…と思っていたら、足元は真っ白な上履きだった!小中学生が履いてるのと全く同じ、甲のところにゴムがついてるあの上履き。何かのバツゲームなんだろうか。全身黒っぽい感じだったから、足元の白い上履きだけすごく浮いていた。

脚の白さも、上履きの白さも、持ち主には悲しいくらい馴染んでない。白は汚れが目立つというけど、全くその通りだと思った、妙な一日。