King of Pop

卒制中だったので行けずじまいだった「this is it」が、電車で一駅の映画館でアンコール上映中、とのこと。
水曜だしレディースデーだし行っちゃえー!というわけで観てきました、マイケル。


正直彼の音楽はテレビやラジオなんかでちらっと聴き流してる程度で、まともに聴いた事はなかった。知ってるといえば整形しまくったという真っ白な顔とムーンウォークとスキャンダルくらい。昨年彼が亡くなったときも、びっくりはしたけどスキャンダルの延長線上のことの様にしかとらえていなくて。(←我ながらヒドイ、でもこういう人も多いと思う)
彼の死後、バイト先のCD屋ではマイケル関係のCDやDVDが飛ぶように売れて、それでも私は「あぁ、本当に人気だったのねぇ」と遠巻きから眺めているような感じだった。この前の志村さんの時とは全然違う。
そして「this is it」公開。内容は、予定していたツアーのリハーサル映像を編集したもの。
すると誰に聞いても、どこのブログやレビュー読んでも、みんな絶賛してるじゃないですか!ええー!そんなにいいの?気になる気になる…でも今忙しいー、と思っているうちに公開が終了しちゃってたんです。
で、はじめの文章に戻る。前置き長い。


私は、この映画はマイケルの追悼を記念して制作された、もっと湿っぽい内容の映画だと思ってた。関係者やファンの、彼を偲んだコメントが流れたり、生前の活躍が映し出されたりするのかと。
でもそうじゃなくて、あくまでも「this is it」というツアーに、彼がどれだけの情熱を持って挑んでいたのか、音楽を愛していたのかを伝えようとしてる映画だった。
すごく明るい映画だった。


スクリーンの中のマイケル・ジャクソンという人は、ただただ音楽が大好きで自分がそれを体現してる事に誇りを持って歌い、踊ったりしてきらきらとしていた。華がある、カリスマ性があるってこういうことをいうんだな、と。それに関わるミュージシャンやスタッフたちの表情もすごくよかった。リハーサル映像は本物のライブ映像と思っちゃうくらいしっかりしていて、曲が終わった後の指示を出す様子でリハだったんだっけ、と気づく様な。
本物のライブをかいまみた様で、音楽っていいよなー、と満ち足りた気分になったところで終わり。
そこでやっと、偉大な人が亡くなったんだ、ということを実感しました。


本当に、これから!というところだったんだなー・・・
マイケルだけではなくて誰にもいえることだけど、亡くなってから注目されるなんて皮肉だなと思う。
でも実際に、亡くなってから再び注目を浴びることで新しくその人について知る私みたいな人がいるのも事実で。
生前から知ってるのがいいこととか、死後に改めて知るのがわるいこととかそういうのではなくて、ただ単純に、いいものはいい、と気づくのはすごく大切なことだと思いました。
ひとつの物事について、知ってるのと知らないのとではもしかしたらその後の人生に大きく影響してくるのかもしれない。


ぐだぐだ書きましたが、要するに、あーおもしろかった!観てよかった!ってことです。

マイコー

映画館はショッピングモールに入ってるんですけど、もとが遊園地だったのでメリーゴーランドが記念に置いてある。夜はちょっとこわい…